実母のユーモア
病気の実母の介護をしながら、
パワフルな義母の相手もして、
パートで働いて、
子どもは大きくなったから手はかからないけど、
みんなのご飯を作って、洗濯をして…。
と暮らしていたら、
大抵の人に「大変だね」と同情されます。
でも、大変だけど、
その生活を選んだのは自分。
もう少しはこのままやってみれると思う。
そして、この生活には面白いネタもいっぱい。
いつか大笑いで思い出す日が来ると思う。
実母が一人で部屋に出入り出来なくなった頃のはなし。
私が、実母の部屋(離れ)と母屋と行き来することが増えたので、
母の部屋にいちいち鍵をかけ、開け閉めするのが面倒だったから、
母の部屋は鍵をかけるのをやめました。
夜でも、母に呼び出されることがあるから
もちろん夜もカギは開けっ放し。
「大丈夫かねー」とちょっと心配な母。
「大丈夫だよ。襲われたって別にいいでしょ。」と冷たく言うと、
「襲われたら、ラッキーだね」と
そこは急に女になって下ネタで受け止める母。
私はそっちの意味で言ったわけじゃないんだけど。
ユーモアのある人です。
義母と二人きりの夕飯
「食事を共にする」ことは、「信頼関係を深める」ことにつながっていくことが多いと思われている。
では、関係が遮断されている人と食事を共にするときは?関係が改善していくのかな?
7人家族からはじまった我が家だが、子どもたちも大きくなった今、食卓を囲むのは、
私と義母のみの二人ということが多い。
今日も二人きりの夕飯だった。
今日の夕飯に、ところてんを出した。
千切りに刻んだ青じその葉を、薬味代わりに少しのせていたら、
器用に一本ずつ青じそを箸でよけている。
「これ、何?」とよけながら聞く。
「青じそですよ」と伝えると、
「あー。しその葉なら食べられるね」
とよけた葉をまとめて食べる義母。
「何だと思ったんですか?」と聞いてしまった。
信頼関係のない人から、
見た目の分からないものを出されても、
口にできないよね。
そんな関係なんだね。
朝からモヤモヤ
一昨日、義母から私に電話をかけたらしいが
私が気づいておらず、折り返し電話もしなかったので
今朝、義母が愚痴を言いだした。
着信があったのだろうが、私も通知を見過ごしたようで、
意地悪でなく、本当に電話のことを知らなかったのに。
しかも、昨日会ったときは何も言わなかったけど
ずっと根に持ってたんだね。。。
「実母の呼び出しのときはすぐに行くのに、
私のときは知らんぷりなんだね!」
と怒りだして、そこから義母の愚痴が始まった。
友だちの子どもは旅行に連れて行ってくれていて優しいだの、
同居して一度も楽しかったことはないだの、
友だちは嫁と買い物に行っていてうらやましいだの。。。
「私は、仕事と介護と子どものことで、本当に時間がないんです」
と言い訳したら、
「あんたは、いらないことまでやってるからね!」
私は、子育て時代のママ友と、子育て支援のスタッフを
ボランティアでそのまま続けているのです。
でも、それは本当に私の趣味で、それが生きがいの一つでもあるんだもの。
「いらないことを無給で出来るなんて、いい身分だよ!」
義母が怒り出すと、何を言い訳しても
ずっと自分が正しい、自分が悲劇のヒロインだと言い続けるので、
私も、もうできるだけ顔を合わせたくないと思う。
主人の気持ちも分かるわー。
実母のユーモア
実母は少しずつ認知症が始まっています。
幻想が見えるのか、誰も来ていないのに部屋に誰かいると言ったり、
絶対にありえないのに、「今、○○に行ってきた」ということが時々あります。
まだ、そんなことは週に1回くらいですが。
ある日突然、認知症になる訳でないだろうから、
そうして混乱する日が続いて、いつの間にか分からなくなるんだろうと思いますが。
でも、ここのところは気分のいい日が続いています。
このお正月に、お年玉を私たち夫婦から実母にあげたとき、
ありがとう、と喜んで
渡されたお年玉袋を受け取ったら、「重ーい」と下に下げて
重たい物をもったマネをしていました。
母はもともとこういうユーモアのある人だったと思い出しました。
義母の暴走
夫と義母は実の親子ですが、
価値観が合わないうえに、義母は自分が正しいと思っていて
いい年をした息子の行動にちくいち口を出すので、
すぐにけんかになってしまいます。
なので同居ですが、普段は顔を合わせずに暮らしています。
というか、義母がリビングにいる間は夫は部屋から出てこないのです。
子どもたちも大きくなって夕飯時に揃わないので、
夕飯は義母、実母、私の3人で食べることがほとんどです。
息子が顔を見せないことに不満な義母は、
嫁の私が夫を隠していると思い込んで怒ってきました。
「あんたが、息子を隠してるんでしょう!」
「みんなと同居暮らしで楽しく過ごせると思ったのに、
こっちに来ても楽しいこと何ひとつない!」
「新築のときに援助で出したお金を返して!」
夫は次にけんかになったら義母を家から追い出す!とまで怒っていて
顔を合わせないように、自分で隠れているんですよ。
私がかくまっている訳ではないんですよ。
「本当の親子だから、けんかになる訳はないでしょう!」
「あんたが、年を取って息子からこんな仕打ちを受けたらどうする?!」と義母は私に叫びますが、
私なら、自分のしていることを反省します。
介護度があがりました
実母、介護認定の更新があり、介護5になってしまいました。
一日ベットから起き上がれず、ほとんど寝たきりで、
トイレもお風呂も着替えも、全く一人ではできなくなりました。
一年前のことを考えると、一人でトイレには行けたので、
気が付かないうちに少しづつ悪くなってしまったのだなあと思います。
でも!今でも食事はほぼ介助がいらない!
食べることは好きだからですね。
食べることは生きること。
時間がかかっても一人で食べてくれて助かります。
私は毎日晩酌派なので!
忙しい一日の中、せめて夕飯だけはゆっくり飲みたいです。
実母は一人で食べられるとはいっても、
麺類はすすれないから食べられないし、
ひとりでは時間もかかるし、こぼすし、
汁物もむせるから食べられないのですが、
さすが、私の母、いまだにビールは飲みます!
すると義母
「汁物はむせるって言うけど、ビールは飲めるんやねえ」
たしかに!!