実母の食欲

夜中の3時に実母から電話がかかってきて起こされた。

「何かあったー?!また転んだのー?!」と

慌てて部屋へ行くと、ベットで寝ている。

 

こういう時は、眠れなくなってしまった実母が悶々とし、

「老人ホームを探して」とか「まったくの寝たきりになったらどうしよう」とか

悪い方悪い方へ想像をして、泣きついてきたり、相談したりしてくるパターン。

 

「さっきから起き上がろうと思っているけど、動けない。

とうとう動けなくなってしまった。

どうか最期だと思って、お前に奉公してほしいことがある」

と実母。

「はあ?なに?こんな夜中に電話してくること?!」

夜中呼びつけられ、勝手に悪いことを妄想して悲観して

グズグズ言うことを聞かされるので、相手していられず毎回怒ってしまう。

 

「最期に肉を食べさせて」

・・・・はああ?!!!

怒りながら笑ってしまったよ。実母らしい。

 

肉を食べさせていない訳ではないんだもの。

どちらかというと、我が家は食べ盛りの男の子もいるから

食事には贅沢している方。

 

実母は介護3。ひとりで歩けなくなってしまったし、

着替えもトイレも介助が必要になってしまった。

でも、食事だけは不自由な手なのに、ひとりでできるんです!

食べることは好きなのね~。

くいしんぼなのね~。

だから食べられる。

それは、ホントに助かっています!

 

でも夜中に「肉、肉」言うのやめてくれ~